戸建住宅にこだわりを持っている人は、自由設計がおすすめです。ただし利用にはメリットだけでなくデメリットへの注意を要します。業者によりカスタマイズ可能な部分が違うので、担当者との入念な打ち合わせも大切です。
今回は自由設計の定義を踏まえ、役に立つメリットを紹介します。記事の後半ではデメリットとそれへの対処法にも注目です。ここまで学べば自由設計で失敗するリスクに対処しながら、快適な暮らしを目指せるでしょう。
自由設計とは何か？
自由設計とは間取りの変更が許された家です。建築条件がともなった土地や、家のモデルプランを確かめられます。プランを確かめながら間取りの変更を決められるのが特徴です。
基本的に内装や外装の建材や、キッチンや風呂などの設備は変えられません。さらに建築会社によって家のしくみをどこまで変えられるかが違います。このように制約はあるものの、最小限のこだわりを持つ方にとって、自由設計の家は要注目です。
自由設計のメリット3つ
自由設計のメリットは主に3つです。間取りにこだわれることや相談から完成までの早さ、ローコストの可能性となります。それぞれの詳細を確かめてください。
こだわりの間取りができる
自由設計の良いところは、希望の間取りを実現できることです。建売住宅では間取りの変更を認められないため、自由設計ならではのアドバンテージを感じられます。範囲の制限はあるものの、間取りを好きな形に変えられるからです。
たとえばリビングの開放感を確保したり、子どものために個室のあるプランを選んだりできます。普段のライフスタイルに間取りを合わせて、快適な生活を実現可能です。引っ越し後の生活を想像しながら、理想の間取りを考えてみてください。
相談から納期までが短い
自由設計の家なら、短納期を期待できます。希望の間取りを頼むと工期が延びると心配な方もいるようです。しかし実際は物件に対して土地や建築会社があらかじめ決まっているので、納期が短いといえます。
提示されたモデルプランから間取りを選ぶ形なので、注文に時間がかかりません。最初から家の隅々を決めるよりも効率的にプランを決められます。このように手っ取り早く打ち合わせを終わらせたいなら、自由設計が有利です。
予算を抑えられる可能性がある
自由設計の家を注文すれば、予算を抑えられるかもしれません。間取りの変更をするとコストが高くなると心配する方がいます。しかし実際はあらかじめ大まかなプランが示されていて、間取りの変更もその範囲内です。変更範囲が限定的だからこそ低予算を望めます。
注文住宅は最初からレイアウトを細かく決めなければいけないため、予算オーバーに注意が必要です。しかし自由設計の家なら、設計相談の手間を省きながら、ローコストで家を建てられます。
自由設計のデメリット
デメリットにも注意です。建築会社を選べないことや自由に決められる場所が限られる点、オプションの入れすぎでコストが高くなる可能性に気をつけてください。それぞれのデメリットの詳細をまとめました。
建築会社は選べない
自由設計の家を選ぶ場合、事前に建築会社が決まっています。 建築会社との相性が悪いと感じても、それだけを変更できません。理想の家を建ててくれそうな業者がいても、自由設計の家のためには頼めないのです。
以上を防ぐには、建築会社から自由設計の家を決めてください。業者の印象が良い物件を決めると、トラブルの可能性を避けられます。モデルプランを決めるときは、担当業者も見逃さないでください。
間取りの調整範囲が業者により異なる
自由設計は間取りを変えられるのは特徴ですが、その範囲は建築会社によって異なります。モデルプランを大きく崩さない程度に間取りを変えられるのが特徴です。しかしこのため、こだわりによっては希望どおりに変えられない可能性があります。
以上を防ぐには、自分のライフスタイルに合わせた間取りを実現できるかを業者に聞いてください。希望に近い間取りを実現できるモデルプランも探すことが重要です。自由設計の家でも、希望条件にもっともかなうタイプを見極めてください。
オプションのコストが高くなる可能性もある
間取りにこだわった結果、オプションのコストが高くなる可能性に気をつけましょう。オプションの過剰注文によって予算オーバーの可能性があるからです。請求額が高くなりそうなら、そのぶんの支払いを受け入れるか、予算ダウンのために希望条件を諦めなければなりません。
たとえば選択範囲にない間取りを注文したり、変更項目を増やしたりすることで、請求額に影響がおよびます。以上のリスクを抑えるには、予算の範囲内でプランを決めてください。予算オーバーしそうな場合は、希望の優先順位を決め、下位の部分は妥協も必要です。
まとめ
自由設計の家は間取りを変えられるのが特徴です。ただし変えられる場所に制限があること、大規模変更のオプションによる予算オーバーの可能性には、注意しましょう。
それでも特定のプランから間取りを決めるとよいため、変更箇所を最小限に抑えながら、低予算で家を建てられる可能性があります。相談から施工完了までの期間を短くしたいと思ったら、自由設計が選択肢です。
「株式会社建築工房アイ」では、新築モデルプランを用意しています。快適かつ省エネ生活を望める「ecol’oeufe」（エコルフ）では、限られた予算でも多くのこだわりを反映できるのが特徴です。こだわりの家をお求めの方は、ぜひともお気軽にご注文ください。
